佐村河内守さん問題とNHKスペシャルでコメントした音楽関係者

NHKスペシャル「魂の旋律 〜音を失った作曲家〜」 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0331/ で二人の音楽関係者がコメントをしており、佐村河内さんに関してどのようなコメントをしていたのか記録しておく必要があると思ったので文字にしておきます。特に野本さんが交響曲について非常に高く評価されていますが、作曲したと言っている本人に曲について質問してみればゴーストライターが存在することが分かったのではないかと素人考えですが思いました。

作曲家 三枝成彰さん

どこかで新しい21世紀の音楽を作らなきゃいけない。その先兵が佐村河内さん。

音楽学者 野本由紀夫さん

楽譜を読み込むと非常に緻密に書かれていて1音符も無駄な音がない。相当に命を削って生み出された音楽。
初めてこの曲を聴いた時、素直に感動した。非常に重い曲だと思った。
言葉で言い表すこと自体薄っぺらくなってしまう。
千年前の音楽から現代までの音楽史上、様々な作品を知り尽くしていないとこういう作品は書けない。
「トリトヌス」この音程は中世の頃から悪魔の音程と呼ばれてきた音程。運命として非常に不穏な空気が漂っているということを表している。
「十字架の音型」十字架が現れてメロディも上に行こうとする。明るい希望の方に手を伸ばして行こうとするけどもまだおそらくは苦難の中にいることを表している。完全なる勝利が得られたのではないけれども今希望へ向かって進んでいる。希望を捨ててはいけないということが強くこの音楽から感じられる。
この音楽は本当に苦悩を極めた人からしか生まれてこない音楽。