1975年9月に水俣市に設置された看板とそれに対する住民の会の看板

熊日写真ライブラリー」 http://bp.kumanichi.com/photo/images/files/1975/1975090003.jpg
「機関誌 ごんずい 49号」 http://www.soshisha.org/gonzui/49gou/gonzui_49.htm

お知らせ


水俣湾内には現在厚生省が定めた基準以上に水銀に汚染された魚介類がいます。
県では仕切網を設置して魚介類の出入防止対策を講じておりまた水俣市漁業協同組合においても組合員の漁獲を禁止していますので一般の方々も水俣湾内の魚介類獲らないようお願いします。


昭和五十年九月

熊本県
水俣市
水俣市漁業協同組合

と、この看板のすぐ横に設置された百間汐見港住民の会の黒地に白字で書かれた看板の内容。こちらは写真がネットで見当たらないが。


横の看板を書いた人達は、昭和四十年頃「水俣湾の魚は大丈夫だ。安心して食べなさい」と、盛んに宣伝していた人達です。
私達住民は、それを信じて魚介類をたくさん食べ続けてきました。私達はこのような看板を見るにつけ、行政当局のデタラメさに改めて強い不満と憤りをおぼえます。
これまでに亡くなられた全水俣病被害者の方々に謹んで哀悼の意を表します。


百間汐見港住民の会

日本政府や役所が時には全く逆の判断をするという証拠の看板でした。